AOBAは川越に店舗がございます。店舗の内装はシンプルでティーバッグが並んでいるテーブルが1つと茶器が並んでいるテーブルが1つ、あとは大きなカウンターと茶箱がたくさん並んでいるだけです。
日本では他にはあまりない珍しい内装ですが店頭の暖簾には茶という文字が書いているので初めてくるお客様は「ここは日本茶屋さんですか?」とか「紅茶屋さんですか?」と質問されることがしばしばあります。
実際は日本茶も紅茶も両方置いてあるので日本茶屋さんでもあるし紅茶屋さんでもあります。
さらに烏龍茶や白茶などの中国茶も置いてあるので中国茶屋さんであるお茶屋さんということになります。
そもそも、日本茶は日本茶屋さん、紅茶は紅茶屋さんに買いに行くという文化は日本独自の文化になります。
Twinningsや私のかつて働いていたFortnum&Masonなどのイギリスの名門と呼ばれるお店に行くとそこにはやはり紅茶と同じように日本茶や中国茶も置いてあります。
紅茶だけを特別扱いすることもありません。つまりお茶屋さんということです。
日本は昔から自国で作っているものと舶来品と呼ばれる海外から来たものを分ける文化があります。
なので紅茶を買いに行くときは日本茶屋さんに行くよりむしろコーヒー屋さんに行った方が置いてある可能性が高いと思います。
しかしイギリスにとってお茶というのは自国で生産できないもののため(実際にはごく少量育てていますが)全て輸入していきている商品です。
なので紅茶も緑茶も烏龍茶やそのほかのお茶と呼ばれるものが全て同じように店頭に並んでおります。
ただこのやり方、実際やってみると非常に理にかなっているということがわかります。
有名なのでご存知の方も多いと思いますが、日本茶も紅茶も烏龍茶も中国茶も全て原料は同じ植物であるカメリアシネンシスというツバキ科の植物から作られています。
それが作り方によって緑茶、紅茶、烏龍茶、白茶、黄茶、プーアル茶の6種類に分けられるわけです。
なので日本茶と紅茶の間にも作っている国や作り方が違えど同じような考え方で作られるものがあったり、こういう日本茶が好きという人が好きな紅茶の傾向などもございます。
なので普段日本茶しか飲まないという人がお店で試飲をして飲み比べてみたら紅茶が美味しいと感じて紅茶を買っていったり、その逆もよくあります。
日本で紅茶も日本茶も置いてあるお店が少ないのは両方ともちゃんと経験している人が少ないというものもあります。
日本のお茶に関する資格も日本茶インストラクターと紅茶インストラクターの2つに分かれておいるのですが、イギリスのお茶の資格であるUK Tea Academyは包括的に全てのお茶について勉強します。
日本では包括的にお茶の勉強ができる機会があまりないのも原因の一つかもしれません。
AOBAでは先ほどあげた6種類のお茶のうち黄茶を除く5種類のお茶とさらにハーブティーも揃っております。
普段は日本茶しか飲まないとか紅茶しか飲まないという人も店頭にきて色々飲み比べをしてみると自分でも思いもよらないお茶が好きだったりというような発見があります。
店頭では全てのお茶が試飲できます。そこで試してみたり、オンラインで色々なお茶を試してみてください。